GBSが考える企業理念とは…

創業にあたり託している想いです。
不変の価値観と存在理由・目的であり、
何のために経営をするかという
「企業の考え方」を示しています。

グローバルビジネスソリューション株式会社(以下、GBS)は2017年末、体制変更を行いました。再スタートするにあたり、創立当初からの企業理念を振り返ると共に、ビジョン・ミッションを策定。会社が目指すあり方を、社員と共有する仕組みを作りました。企業理念について、前山代表にインタビューしました。

―― 創立当初からの企業理念「豊かさの創出」について教えてください

出発点は、「エンジニアの人生に責任を持ちたい」

GBSが創立された2006年。派遣社員というエンジニアの働き方がメジャーになりつつあった時期でした。ただ、まだキャリアとしては確立されておらず、エンジニアにとっては不安定な働き方だったんです。「エンジニアの人生に責任を持ちたい」そんな想いでスタートしたのが、GBSでした。
会社の進むべき方向を決める際に基本となったのが、「エンジニアに豊かな人生を送ってほしい」という想い。以来、「社員やお客様、ひいては社会に対して豊かさを生んでいるかどうか」を経営の判断基準としてきました。
代表という立場になりましたが、その考え方は今も揺るぎません。今後はさらに、仲間である社員とその意識を共有していきたい。そのために、ビジョンとミッションを新たに打ち出すことにしました。人の価値観は様々ですから、何をもって「豊か」とするのか、幅広い解釈ができます。私たちにとっての「豊かさの創出」とはどういう状態なのかを明確にしたもの、それがビジョン。その実現のためにどうするのか、それをミッションとして表しています。

―― GBSが考える「豊かさ」とはどういうものでしょうか

心にプラスの感情が生まれているのが「豊かさ」

常にチャレンジできる環境を求める人、安心安全な環境を好む人など、会社に求める価値観は一人ひとり違います。自分と価値観の異なる会社にいるのは、居心地のいいものではありません。逆に言えば、会社の価値観が、社員が求める価値観とある程度一致していれば、充足感や幸せを感じやすいでしょう。
創業以来、社員の人生を豊かにしたい、幸せにしたいと、折に触れて「豊かさ」について考えてきました。働きながら、「うれしい、楽しい、安心」というプラスの感情で満たされることが、「豊かさ」のひとつだと思います。物質的に恵まれた時代に暮らす今、「豊かさ」のメインは心。どんなにモノやお金があっても満たされないこともありますよね。多くの方がお金のために働いている状況にあると思いますが、人生の核になる「働く」という行為が、ただ時間を費やしてお金を得るだけではなく、喜びや楽しみを生んだら素敵だな、と。仕事を通じて、楽しんだり喜んだり、新しい出会いや知識を得たり、それによって自身の成長が感じられる。それが人生の彩りとなり、豊かさにつながると思っています。

今の積み重ねが未来、だから今を大切に

私が昔から大切にしているのが「今の積み重ねが未来、だから今を大切に」という考え方。最近、子育てをしていてよく感じるのですが、一生懸命ものごとに向き合い達成感を得た時、そういう瞬間に満ち足りた笑顔が生まれるんですよね。社員にも、未来に希望を持って今を思い切り楽しんでほしい。本人が「楽しめているな」という感覚を積み重ねていけば、振り返った時にすごくいい人生になっていると思うんです。さらに、未来を見据える目を持ってほしい。そうすれば、今おこなっていることがやがて実を結ぶと思えて、いつでも笑顔でいられるんじゃないでしょうか。

―― GBSの存在意義についてどう考えますか

笑顔を生むサービスが、私たちの存在意義

満たされた人の笑顔は、相手にいい影響を与えるもの。社員のサービスが生んだお客様の笑顔は、さらに社員に返ってきます。「ありがとう」や「この仕事はあなたにお願いしたい」という言葉で、役に立っていることや認められていることを実感すると、また頑張ろうと思えますよね。
エンジニアとお客様のマッチングには様々な要素があります。技術力やサービス力、会社の風土や担当者の性格、そしてエンジニアの人間的個性…これらの要素がマッチするのが一番幸せなかたち。マッチング率が高いほど、お客様に笑顔が生まれ、それはきっとそれぞれのご家庭にも届くでしょう。私たちが、社会に対して働きかけて大きく変えることはできなくても、社員の笑顔、家族の笑顔、お客様の笑顔、そこからさらにまた、笑顔の好循環が続いていくと信じています。
また、社員が仕事を通じて自分が役に立っていると感じると、社会での自分の存在意義を考える余裕ができます。社会の中で、自分の存在を活かすことができる「何か」を探せるようになる。好奇心や自発性が自然に生まれ、自身の成長や向上につながるでしょう。人は皆生きているだけで存在価値があります。さらに、社員が自分の存在や役割に肯定感を持った人間に成長すると、社会にいい影響をもたらすはず。それも、社会に対する小さな貢献のひとつであり、GBSの存在意義だと考えています。